農産業や食糧供給システムそのものを対象とし、生物兵器や化学兵器の使用を伴う、特定の個人またはグループによる意図的な暴力行為のこと。
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アシロマ会議
1973 年に 2 種の異なる生物から取り出した DNA の再結合が成功して以来、研究者たちの間からはこの技術の潜在的な危険性を危惧し、一定の種類の DNA 組み換え実験を自粛するべきであるという声が高まっていた。明確な危険性の証拠は見つかっていなかったものの、多くの研究者たちはそうした声に応じ、当該分野の発展は一時停滞した。 1975 年、アメリカ・カリフォルニアのアシロマ会議場に 13 カ国から約 150 人の科学者と弁護士、政府関係者やジャーナリストなどが集まり、自粛を解くべきかどうか、その場合危険無く実験が行われるような厳しいガイドラインを設定するべきかどうかが話し合われ、結果的に DNA 組み換え実験を監視するいくつかの自主的なガイドラインが敷かれることとなった。
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アジア風邪( H2N2 )
インフルエンザウイルスはウイルス粒子表面にあるヘマグルチニン( H1-H15 )とノイラミニダーゼ( N1-N9 )の組み合わせによって型が識別される。ヘマグルチニンとはウイルスを宿主の細胞と結合する働きのある抗原性の糖タンパク、ノイラミニダーゼとは細胞表面から遊離する働きのある酵素である。 1957 年 2 月に中国で初めて発見された H2N2 型のインフルエンザは非常に伝染力が強く、アジア風邪として同年 6 月には北米まで拡大し、約 70000 人の死者を出した。 1968 年以降 H2 型のインフルエンザは一部の研究所で管理されるものを除いて消滅したが、 2004 年 10 月から 2005 年 2 月にかけて、アメリカ臨床病理医協会( CAP )が検査・識別のためのサンプルとして世界中の研究所に郵送した正体未確認の細菌の中に、誤って H2N2 を混入してしまっていたことが発覚して おり、現在も世界中でそれらを完全に破棄する 努力が続いている。 、現在も世界中でそれらを完全に破棄する 努力が続いている。
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遺伝学
統計的な遺伝のパターンや、人口内の遺伝子の分布を研究し、なぜ、どのように両親からその子へ特定の性質や特徴が伝わるのか調べる学問。
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遺伝子組み換え生物( GMO )
遺伝的物質が人工的に改変された生物のこと。一般的には宿主の遺伝子を他の生物(同類、あるいは同類でない)の遺伝子に置き換えることで作られ、多くは自然界での再生が不可能である。 GMO の例として虫害への抵抗性が高い植物などの例がある。
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インフルエンザ
流感( Flu )とも呼ばれる伝染性の急性ウイルス感染症で、気道の炎症を特徴とする。拡散が速く世界中で季節的流行を起こす。また変異が速く、ウイルスの遺伝子構造の変化を通じ、 20 世紀だけで何百万もの犠牲者を出す 3 度の感染爆発(パンデミック)を起こしている。アジア風邪( H2N2 )、鳥インフルエンザ( H5N1 )もインフルエンザの一種である。インフルエンザには、 A ・ B ・ C の 3 型があり、 A 型は哺乳類と鳥類、 B 型と C 型はヒトのみ感染する。
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ウイルス
ヒト、動物、植物そしてバクテリア(多くは病原体)に寄生する、単純で極微小な構造体の総称。基本的にたんぱく質の層と、それに包まれた核酸からなる。宿主の細胞無しに自己増殖を行うことが出来ず、従って生物とはみなされない。
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オーストラリアグループ( AG )
急速な化学兵器・生物兵器の拡散に対し共通の責任を果たす国々の集まりで、具体的にはそれぞれ生物・化学兵器製造に利用されうる化学物質、生物剤や関連技術の輸出国あるいは輸出中継国である参加国( 38 カ国 now 39 after the participation of Ukraine ? )が、この AG の会議で合意されたリストの品目に対し輸出管理を行う。元は 1985 年に化学兵器の拡散に対し、故意過失を問わず自国の産業が他国の化学兵器入手を助けるものであってはならないとして 15 カ国が設立したもの。その後デュアルユース(軍民両用)物質や技術の生物兵器転用の実態が次第に明らかになるのを受けて 1990 年、生物兵器の拡散が新たに話し合われた。 AG のリストはデュアルユースの機材設備、生物剤、植物病原菌、動物病原体を含み、国際的な基準となるものである。
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ガイドライン
特定のしかるべき行動について定めた、方針あるいは手順についての記述や指示。あらゆる政府機関、特定の協会や専門家組織、理事会、特別に招集された専門家委員会などが設定する。必ずしも義務を伴うものではなく、特定の分野の活動における問題や取り組みに関して、包括的な指針を示すものが一般的。
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規制監督
一定のルール、原則、法律に従って、ある集団に対し、外部機関が管理と監視をすること。
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組み換え DNA
ある種族の遺伝物質を、他の種族の遺伝子に移植したり挿入したりすることにより、遺伝工学的に作られた DNA 。元の種族の性質を引き継ぎ、複製されることが可能である。
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行動規範/倫理規定/服務規程
1 つまたは複数の機関が自主的にその遵守を定めた、法的拘束力を持たないガイドラインのこと。ある特定の活動に携わる際の、それに充分な配慮をした行動や振る舞いの基準。
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原則
基本的な命題。根本的な真実。法律や理論のうち、他のものの由来や基礎となるもの。決められた行動の指針や法律など。
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国連決議 1540
2004 年 4 月に国連安全保障理事会で採択された、各国に国内での核兵器、化学兵器、生物兵器及びそれらの搬送手段の拡大に対抗する有効な法律の整備、実践(例として、それらの兵器に結びつく物質の適切な管理など)を求める決議。
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条約
国際法の下で法的拘束力を持つ 2 国以上の主権国家による合意。他にも協定、協約、規約、国際合意、議定書、交換書簡、交換公文などと呼ばれるが、全て同じ意味を持つ。
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人畜共通感染症
通常の条件下で、動物からヒトへの伝染をする病原体のこと。
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生物資源センター( BRC )
生きた細胞や生物の遺伝子のほか、生態系の機能や遺伝に関わる情報などを保存・供給する機関。培養可能な有機体、細胞、組織と、 それらの生体分子、生理、構造に関する情報のデータベースを保持する。 BRC に関する OECD の取り組みを参照するには ここ (英語) をクリック。
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生物戦争(細菌戦争)
生物兵器を用いた戦争。
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生物兵器(細菌兵器)
病原菌、その一部あるいは毒素が兵器として利用されたもの。元の菌の環境適応能力や拡散のパターン、伝染力の強弱などに変更が加えられることがある。
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生物兵器禁止条約( BWC )
細菌やその毒素を用いた兵器の開発、生産、貯蔵の禁止とそれらの破棄について定めた条約であり、特定の部類の兵器の製造と使用を禁止した初めての多国間軍縮条約。 1925 年のジュネーブ議定書(生物兵器の使用を禁止)以来の国際社会の長い努力の結果、それを補完する新しい文書として 1972 年 4 月 10 日に署名開放され、 1975 年 3 月 26 日に 22 国の批准の議決を得て発効した。現在では 155 カ国 が参加、各国は国家による開発、生産、貯蔵が禁止される他、各国内で市民が同様の活動を行うのを防ぐ義務を持つ。しかし現実には各国の遵守状況をモニターする検証機関が存在しないなど、実効性は限られており、 1990 年代よりそうした側面の強化が話し合われているものの長期化している。 BWC のウェブサイトを参照するには ここ (英語) をクリック。
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生物多様性条約( CBD )
世界中のリーダーたちが集まり、持続可能な発展のための包括的な戦略に合意した、 1992 年のリオデジャネイロにおける、地球サミットで採択された重要な合意のひとつ。その目的として、生物多様性の保護、生物資源の持続可能な利用、遺伝資源の利用からなる利益の公平かつ公正な分配、の 3 つがある。 CBD のホームページを参照するには ここ (英語)をクリック。
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世界的流行(パンデミック)
地理的に広範囲に渡って、人間・動物の集団の大きな割合に伝染病が広がること。
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デュアルユース
元々は特定の物質、情報、技術の軍事目的にも、民生目的にも有用であるという側面を指して使われた言葉。最近では軍事・民生だけでなく犯罪やテロ行為への両用性も意味する。
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伝染病(エピデミック)
拡大が早く人口の大きな割合に影響を及ぼし得る伝染病のこと。ある局地に留まる事もあれば、一地域、あるいは地球全体に広がることもある(パンデミック)。しかし定義上はどれだけの人数あるいは人口の割合が感染したかではなく、感染の速度によって特徴付けられ、各感染者が 2 人以上の個人に伝染させられる時、感染者数は指数的に増加し、その伝染病はエピデミックと呼ばれる。
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特定生物財
米国疾病管理センター( CDC )、アメリカ保健社会福祉省、アメリカ農務省によって指定されたヒト、動物、植物に大きな危害を与える可能性のあるウイルス、バクテリア、菌類、毒素のこと。元は 31 の伝染性の病原菌と 12 の生体毒素のリストであったが、後に組み替え生物や薬物耐性生物などが加えられ、少量の研究目的のものや、ワクチン株などは除外されるなど必要に応じ更新されている。最新版を参照するには ここ (英語/P DF ファイル)をクリック。
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毒性(度)
ヒト、動物、植物に対し、毒性がある、有害な、あるいは有害になり得る物質のその程度の基準と、その効果、効果の起こる条件や濃度についての記述。
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毒素
毒性を持つ有機物質。特に生体細胞、生命体によって作り出されたたんぱく質のうち、体内組織に入った時に病気を引き起こすもの、また、しばしば、抗毒素や血清を中和してしまうもの。
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鳥インフルエンザ( H5N1 )
インフルエンザウイルスはウイルス粒子表面にあるヘマグルチニン( H1 から H15 )とノイラミニダーゼ( N1 から N9 )の組み合わせによって型が識別される。ヘマグルチニンとはウイルスを宿主の細胞と結合する働きのある抗原性の糖タンパク、ノイラミニダーゼとは細胞表面から遊離する働きのある酵素である。 H5N1 は一般的に鳥類が感染するウイルスのため、鳥インフルエンザと呼ばれる。通常この型のインフルエンザはヒトに伝染しないが、 1997 年香港で最初の例が確認されて以来、タイ、ベトナム、カンボジアなどで伝染の例がある。それぞれ家禽類の間で大流行が起こった際にヒトにも伝染するというもので、呼吸器系の深刻な疾患をもたらし、香港では 18 人の感染者のうち 6 人が亡くなっている。
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バイオエシックス(生命倫理学)
近年の新しい生物学上の発見や生物医学の発展と、それらの遺伝子工学や薬物研究分野での応用などについて倫理的・道徳的側面を考える学問。対象 として人間、ヒトの生命だけではなく、全ての生命体とその環境を個々のレベルから生物圏全体までを含む。 としては人間、ヒトの生命だけではなく、全ての生命体とその環境を個々のレベルから生物圏全体までを含める。
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バイオセーフティ
研究所等 における、扱う生物・細菌などによる事故的な内部の 人間・外の 環境への被害( 直接的・間接的を問わず) を防ぐための、 安全な手続き、手順の実行や、コンテインメント施設の使用のこと 。
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バイオセーフティ・レベル1-4
特定の生物学実験を行う際に要求される「封じ込め」 の実践(研究の 手順や手法、安全装置、 設備設計等の要素の組み合わせ )のレベル。 4 段階で レベル 4 が最も厳しい。
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バイオセキュリティ
人間、家畜、農作物などを対象とした病原菌、その一部あるいは毒素の悪意的な使用(直接的・間接的を問わず)を防ぐための措置のこと。
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バイオテクノロジー
科学と技術を活用して生物やその一部、その生成物、その構造などを利用し、新たな知識、商品、サービスの提供に役立たせる技術のこと。
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バイオテロリズム
テロリストによる、人間、家畜、農作物などを対象とした病原菌、その一部あるいは毒素の悪意的な使用(直接的・間接的を問わず)のこと。
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バクテリア(真正細菌)
原核生物の一系統。原核生物とは細胞内に核膜を持たない、すなわち細胞核を持たない生物を指し、古細菌、真正細菌の 2 種に大別される。
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病原性
微生物の、寄生宿主に対して病気を引き起こす能力の程度のこと。
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病原体
ヒト、あるいは動物や植物に病気を引き起こす生命体のこと。
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病原体管理
バイオセキュリティー の項を参照。
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封じ込め(コンテインメント)
研究所内で感染性物質の処理や保存を行っている際の安全な取り扱いの方式のことで、研究所内部の人間や外部の環境がそうした有害な物質に誤って晒されるリスクを排除することを目的とする。 研究の 手順や手法、安全装置、 設備設計の 3 つの要素がある。
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臨床試験
同意を得た人間の被験者を用い、治療剤(薬剤やワクチン等)の効力及び安全性に関わる特定の検査を行うための科学的なテストで、厳格な管理が為される。多くの臨床試験はある新しい治療剤が研究所や生物実験で一定の結果を出した後、一般の臨床の場での使用が許可される前に行われる。
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レトロウイルス
細胞に寄生していない時、一般的な二重らせん構造の DNA ではなく、一本鎖の RNA 分子にその遺伝子情報を保存しているウイルスの総称。いったん細胞に寄生すると、逆転写酵素と呼ばれる特殊な物質を使って自身の RNA 鎖を DNA 鎖に変化させ、寄生する細胞の遺伝物質の一部となる。レトロウイルスの一種として、 AIDS の原因となる HIV ウイルスがある。
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ワクチン
弱らせた、あるいは既に死んだバクテリアやウイルスなどの病原体、あるいは病原体の構造の一部を使用した医薬品。人体に投与することによって、その病原体に対して、深刻な症状 を引き起こすこ となく、抗体の生成と細胞性免疫の獲得を促すことが出来る。
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